音大を目指す人へ「次世代のピアニスト」を目指して欲しい
皆さん、こんにちは。
港南区のピアノ教室 COCOHE MUSICAL 代表の内田奈津子です♪
今日は将来ピアニストを目指したいという方にに向けて
メッセージを書きたいなと思います。
今、私たちのピアノ教室に通ってくれている生徒さんたちは
まだ4歳~7歳の子どもたちが中心で、
ピアニストになりたいとも思っていなくて
ピアノがただただ、楽しいという感じでピアノに触れてくれているように思います。
もう少し大きくなって
弾けるようになってくると、この中からピアニストを目指したいという子も出てくるかもしれないですよね。
そんな子たちに私は伝えたいことがあります。
ピアニストを目指して、
音大に進んだ人のうち、
ほとんどのひとは有名なピアニストにはなれません。
ピアニストになることを諦める人もいますし、
ピアニストでありながら、生計は音楽教室で教えることで立てている人たちもいます。
ただ、時代が変化してくる中で
かなり稼げるピアニストさんもでてきたな!!と嬉しく思うこともあるんです。
そういう人たちには前者の人と違って、共通していることがあるのです。
それは、技術があることはもちろんですが、
その人自身がピアノを愛し、ピアノや表現することを楽しんでいることが伝わってくることです。
日本では長らく
技術はあるけど、演奏が楽しそうじゃない人をたくさん産み出すシステムの中で音楽教育が行われてきたように思います。
音大やコンクールでは
減点方式が採用されてていて、
ミスをしないことがいい演奏であると評価をされてきていました。(そして今もまだ教育の中ではそのような状況だと思います。)
表現、感性などは採点が難しいため
まずは技術面を評価するという採点方法が取られています。
これはこれでとても大切なことではあるのですが
こちらばかりが先行すると演奏することがミスをしてはいけないという恐怖感とセットになってしまいます。
ですから、並行して、
そもそも音楽を楽しみ、表現することの大切さも
伝える必要があったのでは?
と、私は考えています。
でも今、これが時代の流れとともに変わってきているように感じるようになりました。
誰もが動画などで発信できる時代になり、
本当に何かをピアノで表現したり、
楽しさを純粋に伝えたいという人が、技術も磨いた上で、たくさん人の目に触れられるようになったように思うのです。
実はこれまでも一流と呼ばれる人たちは
同じように演奏し、有名になっていたのだと思いますが、
インターネットの動画が発展したことで
今まではなかなか知名度を広げるのに時間がかかっていた若い才能を持った人たちが
短期間で頭角を表せるようになったのではないでしょうか。
私はこれからピアニストを目指す人には技術だけに偏らず
このような純粋に音楽を楽しむ精神も若いうちから磨き、常に心の片隅に置きながら
たくさんの訓練をしていってほしいと思っています。
きっとこれから人の心をひきつけてやまないピアニストはもっともっと増えていく。
そのためには小さい時にただただ楽しくピアノを弾いている
その時の気持ちをとても大切にして欲しい。
そんなふうに思う今日このごろです。